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2010年8月27日 (金)

瀬戸内へ4

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こんばんは。青馬窯銭本です。

翌日は、イサムノグチ庭園美術館へ。
イサムノグチが住んでいた家や、アトリエ、そして野外展示が少人数でゆっくりと鑑賞できるように、入場は予約制になっています。

野外に展示されている、彫刻の数々の中には、イサムノグチが完成させずにして逝去してしまったので、制作途中のものも多く含まれたりノミなどの工具もその当時のままに陳列されていて、作っていた息吹が肌で感じられ、とても面白い展示構成になっています。

作品は石の特徴をうまく利用して表現されているものがおおく、素材と素直に向き合う、イサムノグチの美意識を感じます。造形の”止めどころ”がすばらしい!と思いました。

こちらに訪れたのは、実は私は2回目。

しかし、毎回、多くの刺激を受けて帰ります。きっと何度行っても飽きないでしょう。
香川県に出向かれた際には是非!

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次に向かったのは、前々から行きたかった、香川県庁。建築家丹下健三の代表的な公共施設作品です。
コルビジェの影響か、エントランスまではずーっと広いピロティになっています。
風がそよそ吹き気持ちいいからでしょうか、市民のいい休憩場所になっているようです。

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コンクリートの打ちっぱなしですが、細部がとても暖かい印象を受けます。コンクリートパネルでなく、細くきった板で曲線を出すなどの丁寧なつくりがそのように感じさせるのかもしれません。柱の造形もこんなに微妙なラインを作り出しています。

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どこか日本建築を思わすのは、このような校倉つくりのようなコンクリートの組方からでしょうか。

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この日は土曜日で、県庁はお休み。
中には入ることができませんでしたが、ガラス越に見える内部は、こんなに素敵な猪熊弦一郎の陶板があちらこちらに配置されています。無邪気な躍動感のモチーフにうきうきしてしまいました。
次回は是非、平日に行ってみたいです。

県庁近くのおうどん屋さんに立ち寄り、眼もお腹も一杯になって、瀬戸大橋をわたり、帰路に着きました。

途中、ジーンズの町、岡山の児島のKAPITALに立ち寄り、流行のものとは一線を画したオンリーワンのこだわりのものづくりを見、刺激的な一日を終えました。

馬耳西風、次は鳥取の旅に続きます。。。。

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