こんばんは。
[ yumizu ]坂田です。
「朽ちてゆくもの」というテーマで、
グループ展に参加する5人がそれぞれ制作に励んでいます。
中村さんは植物で、
坂田充代さんは消しゴムはんこで、
銭本さんは土で、
私はまえかけ(身にまとう布)で、
そして国吉さんは4人の作品をスタイリングすることで、
「朽ちてゆくもの」を表現するのですから、
想像するだけでワクワクします。
他のみんなの作品を見るのは本当に楽しみですが、
自分が制作するとなると、
楽しいばかりではなく、産みの苦しみもひときわ大きくて…(笑)

布が朽ちるというと、最初に思い浮かぶのは古布です。
近頃は、昔貧しかった農民がツギハギを重ねて
大切に着た着物の「ボロ」としての美しさを見出して、
高値で売買されたりもしているようですが、
今回は、私はあえて古布や本物のボロ布を
使ってまえかけを作ることはしません。
布が朽ちるということは、たとえば、
破れる、
色あせる、
はげる、
穴があく、
伸びる、
汚れる、
毛玉ができる、
ほどける、
燃え落ちる…
などなど様々な朽ち方があり、
その中で、美しさを見出すことができる朽ち方を選んで、
表現手段として用いています。
写真(↑)のまえかけは、
「裂く」ことで、布に落ち葉のモチーフを描いてみました。
枝から落ちて、やがて朽ちて土にかえる落ち葉を、
布を裂いて表現することで、使い込むうちに
布そのものもどんどん裂け目が大きくなって
ボロボロになるように…。
まだ未完成なので、果たしてどんな風に出来上がるやら…。
別のまえかけでは、
こんな(↑)スケスケの布を使ったりもしています。
決して、お色気たっぷりのエプロンを作るわけではありませんよ。
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