
こんばんは。
先週、マルちゃんと一緒に東京へ旅行してきました。
今回はマルちゃんの観光がメインでしたので、
東京タワー、隅田川の水上バス、
渋谷、原宿、表参道、
歌舞伎鑑賞、中目黒のイルミネーションなどなど、
とても盛りだくさんでした。
そんな観光の合間に、
偶然にもいくつかの本屋さんを訪れることができたのは、
とてもラッキーでした。
新潮社本社にオープンした「la kagu 」
神楽坂にオープンした、校正の会社が開いた「かもめブックス」
おなじみ代官山蔦屋書店。
いずれも、個性的で魅力ある本屋さんでしたが、
千駄木にある往来堂書店(写真↑)で、私は興奮しました。
一見、どこの町にもありそうな、小さな小さな本屋さんですが、
中に入って、なにげなく本棚を眺めたら、
「おっ?」
「うん?」
「えっ?」
と、並べられた本にズリズリと引きづり込まれて行きました。
あまり時間がなかったので,
文庫本のムーミンを1冊買っただけで、
興奮さめまらぬまま、後ろ髪をひかれつつ店を後にしました。
後で夫に聞くと、
往来堂書店はとても有名な本屋さんで、
「文脈棚」という陳列手法を用いているとのこと。
本はその両隣にある本とのつながりのなかで
お客さまに届くものである」という考えのもと、
「隣に(あるいは一緒に)何を置くか」という点に
最大の注意を払って作った棚のことです。
本はただ一冊でそこにある時より、
何らかの意味のある繋がり(=文脈)のあるまとまりとして
お客様の目の前に現れたときのほうが、
なぜか魅力的に見えると往来堂は考えています。
(往来堂HPより引用)
なるほど、私を興奮させたのは、この文脈棚だったのですねー。
近頃、本を買うのはもっぱらインターネットになってしまったのは、
単に便利という理由だけでなく、
町にある大型書店に魅力がないせいだと思います。
残念ながら
訪れた数件の本屋さんのように
個性的で、本との意外な出会いが提供されている本屋さんは
大阪には少なく、
私が住む北摂にはほぼ皆無と言っていいでしょう。
以前、夫が
「文化民度の高い町にはいい本屋といい喫茶店がある。」と
言っていました。
わが町にいい本屋さんがないのは、
そこに住む私たち住民の責任でもあります。
東京は、元々とても好きなところですが、
今回、いい本屋さんに出会い、
やっぱり住んでみたくなりました。